2015年5月10日(日)、「第1回グッチャリ・あらかわろう芋煮会 feat.全日本芋煮会同好会」が、荒川岩淵水門近くの「志茂ゆりの木公園」にて行われました。快晴の、5月とは思えない強い日射しのなか、サイクリスト49名が荒川沿川の地元の皆さんに「芋煮鍋」を振る舞いました。(もちろん自分達でも食べましたよ!)
この芋煮会は、2011年5月よりグッチャリが行っている荒川河川敷道路におけるサイクリストの走行マナーアップ活動の一環として、沿川の住民の方とサイクリストの親睦を深める目的で企画されました。
「荒川を走っている自転車の人達って暴走族みたいな人達なんでしょ?」
これは1年半くらい前に、北区の商店会連合会事務局の方がおっしゃった、筆者にとって衝撃の一言です。荒川の地元の人にとってサイクリストは、「のんびりとした河川敷を、ヘルメットにサングラスかけて猛スピードで走り抜けていく傍若無人な怖い人達」というイメージができあがっていたのでした。荒川河川敷は自転車で通過するだけの道路ではなく、近くに住まう人達の憩いの場でもあります。地元の方とサイクリスト、お互いの理解を深めれば、きっとやさしい気持ちで荒川を走ることができる、そう信じてこの親睦の場を設けました。
また山形県発祥の「芋煮会」は、皆で仕事を分担し一緒になって作る「共同作業」を経て、おいしく皆でいただくという「成果」を得ることが、人と人を結びつける「効果的なコミュニケーショ ン」方法であるということを、全国各地で芋煮会を広める活動をする「全日本芋煮会同好会」の皆さんに教わりました。実際に企業の新人研修に取り入れられたり、被災地で地元とボランティアとの交流手段として行われたりしても成果 をあげているそうです。こうした考えに共鳴し、また同好会の皆さんの強力なバックアップを得て、この荒川で芋煮会を実施することにしました。
※全日本芋煮会同好会HP http://jimoto-b.com/3281 Facebookページ https://www.facebook.com/imonikai
サイクリストは参加費1000円を出し合って、来てくれた方々をもてなす。サイクリスト以外の方は0円〜の任意のカンパということで、一緒になって作っても良し、ふらっと来て食べてくれるだけでも良し、そんなスタイルの会にしました。数日前から商店街で手配したり、朝から買い出ししたり、テントやデスクを設営したり、火をおこしたり、芋の皮むきしたり、野菜を刻んだり、写真を撮ったり、会計をしたり、それぞれが様々な役割を分担しながら、みんなで芋煮鍋を作りました。鍋の味は牛肉と醤油味の山形風と、豚肉と味噌で味付けした宮城風の2種類。一通り食べた後のスープにカレールウを溶いて、カレーうどんにして具もスープも残らず完食!どちらの味も甲乙つけがたく、「どっちも美味しい」との声が一番多かったようです。
我々で勝手に開催を決めてしまったにもかかわらず、地元のために活動をされている北区区議会議員・青木博子議員にいろいろと応援、ご手配をいただき、志茂町会自治会連合会長からも後援をとりつけ、「かまどベンチ」のある川のすぐそばの防災型公園「志茂ゆりの木公園」を使用させていただきました。北区防災課からはミネラルウォーターやクラッカーをご提供いただき、食材はできるだけ地元のお店で調達する(こんにゃくは地元の「川口屋」さんに無償提供していただきました)などして準備をすすめました。
会に集まった人数は総勢75名。うちサイクリストは約50名。地元・一般は20名(子供はノーカウント)、5名は芋煮会同好会、という内訳でした。1回目ということでまだまだ広報・根回しが足りず、地元の方の参加が少ないですが「2回目からはもっとがんばりましょう」とすでに来年のことも話に出ています。成果はまだまだこれからですが、これだけの数の同じ思いのサイクリストが集まったことが、まず大きな収穫だと思います。こうしたイベントを通じて、サイクリストと荒川沿川の地元との相互理解が深まり、河川敷の走行ルール向上につながると同時にサイクリストが地域振興に一役買うようになれたら、とても幸せなことです。来年以降も続けて行って定例化し、こうした交流の輪や、考え方が他の地域にも大きく広がっていくことを願って、今後も活動を続けてゆきたいと思います。
(文:韓祐志、写真全て:中林正二郎)
△中締めの記念写真!
△地元の川口屋さんから無償提供していただきました。こんにゃく〜
△女子Tさん:「きゃ〜。こんなに入れるのぉ〜」ドバドバドバ・・・ 男子Tさん:「今日は飲んだらあかんで〜」
△あちこちで会話が尽きません「この後、赤羽馬鹿まつりに行くんです〜」(想像)
△美味しいんだよね??