2014年3月9日(日)、荒川下流河川敷利用ルール検討部会(国土交通省関東地方整備局荒川下流河川事務所)の主催で、一般社団法人グッド・チャリズム宣言プロジェクト(通称、グッチャリ)が企画協力のもと、「荒川マナーアップミーティング2014」が開催されました。

sin_0627_中第4回目となるこの催しは荒川河川敷を利用する人たちに、日ごろのルールやマナーに対する意識向上を呼びかけ、お互いに意見交換をすることで、安全に楽しく河川敷を利用してもらおうと開催するものです。快晴となった当日、荒川河川敷(東京都北区)の特設会場には、サイクリストを中心にランニング、野球などを楽しむ愛好者、約300人が集まりました。sin_0396_中催しの冒頭で北区の花川與惣太区長から、「安心して利用できる河川敷になるようご協力をお願いします」との挨拶があり、続いて警視庁赤羽署交通課の尾崎英雄警部補からは昨年12月に改正された道路交通法のポイントについて、「道路の白線内側の路側帯は左側だけしか走れません」と分かりやすい解説がありました。さらにロードレーサーなどスポーツタイプの自転車に乗る愛好者には、「止まれる、曲がれる、操れるのが上級者。速く走れるだけではダメ」とのご指摘があり、これに何度もうなずくローディ(ロードレーサー愛好者)たちの姿もありました。

さらに国土交通省関東地方整備局・荒川下流河川事務所の波多野真樹所長が、河川敷の新利用ルールについて説明。「袖摺り合うも多生の縁」ということわざを用い、河川敷で行き交う人々も思いやりや譲り合いを大切にすることが重要だと述べられました。sin_0097_軽

sin_0207_軽横続いてガールズユニット「ちゃりん娘」の三井麻里子さんが地元の「志茂七留商店街」と「志茂スズラン通り商店街」を紹介。河川敷の外へ足をのばすと、人情味あふれる昔ながらの惣菜屋や和菓子屋と出会え、新たな発見があると報告しました。そして三井さん自身も河川敷や商店街を走るときには、優しく声掛けをして追い越すことを心がけていると披露しました。

三井麻里子さん▷

後半のパネルディスカッションには、グッド・チャリズム宣言プロジェクトリーダーでプロ・ロードレースチーム「Team UKYO」監督の片山右京さん、同じくグッチャリメンバーからはタレントの山田玲奈さんとモデルの日向涼子さん、そして荒川などでランニング大会を主催し ているプロトレイルランナーのみやちふじおさん、埼玉県川口市出身の元プロ野球選手・土肥義弘さん、少年野球大会などに関わる板橋区軟式野球連盟の遠藤弘 榮副理事長、清掃活動などを展開するNPO法人 荒川クリーンエイド・フォーラムの伊藤浩子事務局長の計7人が参加。進行役はグッチャリの韓祐志代表理事が務めました。

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この河川敷の正式名称が「緊急用河 川敷道路」ということを知った日向さんからは、「もっと親しみやすい名称を募集してみては」と提言が飛び出し、会場を沸かせました。またトライアスリート でもある山田さんからは、皇居ランでの練習の中で他のランナーを追い越す際の「右からいきます!」などの声がけがや、譲り合いのマナーが浸透してきたとの 事例が紹介されました。さらに伊藤事務局長は「以前に比べ怖い思いをすることが減った」と、自転車と歩行者の接触など、ヒヤリとする場面が徐々に減ってき たと発言されました。サイクリスト側のマナーの浸透と私たちグッチャリ活動の成果が少しずつ現れているのかもしれません。

そして最後に「めざせ!マナーのいい空気。かわろう、いま。~あらかわろう~」の合言葉を参加者全員で力強く宣言。「あらかわろう」のシンボルとなったイエローフラッグに、パネリストが記念のサインをすると、参加者も次々に思いおもいの言葉やサインを書き記しました。

私たちグッチャリはこのような取り組みを継続し、『サイクルール』にのっとった、思いやりのある自転車生活、そして自転車マナー向上に一歩ずつ近づけて行きたいと思います。

(文責:萩原直己)

sin_0288_軽横△片山右京 グッチャリ・プロジェクトリーダーsin_0357_軽横      △山田玲奈さん

sin_0305_軽横△日向涼子さんsin_0423_軽横△みやちふじおさん

sin_0458_軽横△土肥義弘さん

sin_0488_軽横△遠藤弘榮さん

sin_0538_軽横 △伊藤浩子さん

sin_0243_軽横△韓祐志 グッチャリ・代表理事sin_0664_中△野球少年も旗にサインしてくれました。

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△フラッグを振る日向さん。

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このように、たくさんの署名があつまりました。

これからも荒川で活動する人達から賛同署名を集めていきます。

<イベントレポートPhoto : Shingo Shimizu>

 

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【荒川マナーアップミーティング2014 番外編】


「荒川マナーアップミーティング2014」の後、ガールズユニット「ちゃりん娘」の三井麻里子さんと参加者有志が地元の「志茂七留商店街」と「志茂スズラン通り商店街」に立ち寄りました。集まってくれた参加者は約20名。まずは路地がわかりにくいため、道に詳しい人と三井さんの先導で「志茂七留商店街」へ。商店街は全員、自転車を押して歩きました。
残念ながらお弁当の「だいます」は日曜日で定休日、角の「ミートショップおおこし」の焼鳥も午後からということで、そのまま北本通りを横断し「志茂平和通商店街」を経て「志茂スズラン通り商店街」「赤羽スズラン通り商店街」へ。ここで天ぷら屋さんや蕎麦屋さんに昼食に行くグループ、和菓子などを食べ歩きしながらさらに先を目指すグループなどいくつかの集団に分かれました。
三井さんのグループは、「伊勢屋」でたい焼きやお団子を、その後、三井さんも取材で訪れた「きくの家」で名物「すあま」や桜餅などを食べ比べ。各々が商店街を楽しみながら、さらに先の赤羽駅周辺のディープなスポットも「見学」しました。
河川敷道路を通り抜けるだけでは発見できない、荒川沿いの商店街の魅力に参加者全員大喜びだった「荒川マナーアップミーティング2014」後のお昼でした。

1912479_694112507306514_963870972_o(文責 黒木尊行)