2022年5月31日火曜日18時30分から、江東区豊洲文化センター8階で、自転車・トライアスロン界出身の都議会議員、白戸太朗氏の「自転車都政報告会」が行われました。我々グッチャリ側から言うとタイトルは「自転車都政勉強会」。
春先に太朗さん(筆者は議員になる前からそう呼んでいたので、ここでは親しみを込めてそう呼ばせていただきます)と久しぶりに会う機会があり、都主催のサイクリングイベント構想の話も聞いてワクワクしながらも「もちろん、派手なことばかりではなく、足元もしっかりやらないとダメだよね!」と、我々グッチャリの主な活動領域、自転車の走行空間の話とか、守られていない自転車ルールの話題でも意見交換。東京都では今後自転車施策がどう動いていくのか…お互いの立場から発信して、もっと皆さんに知ってもらわないと、という思いが一致して、「都政報告会」・「勉強会」という2つの看板でこのセミナーを行うことになりました。
豊洲文化センターの会場には、一般参加者25名、メディア関係10名、ZOOMでのリモート視聴者が30名、白戸事務所+グッチャリスタッフ11名、登壇者5名、計81名の参加となりました。
登壇者は、太朗さんと一緒に自転車のことをやっている、森村隆行 都議、荒木ちはる ファーストの会代表(都議)が登壇されました。
また最初は、小池百合子都知事がリモートで参加、という話になっていましたが「別の予定が優先されてどうせ来ないであろう」と、タカをくくっていました。ところが急きょ来場されることになってビックリ。セキュリティ上、グッチャリ理事全員で外部には漏らさないようにしようと申し合わせました。そうなると、別の予定もあって要調整となっていた我々のリーダー、(片山)右京さんも出席しないわけにはいかないと、スケジュールをやりくりして、めでたく出席することに。右京さんは、都主催のサイクリングイベントの実行委員長という肩書きもあり、イベント紹介の時間では内容の一部を説明することとなりました。
△片山右京 グッチャリ プロジェクトリーダー ・東京都サイクリングイベント実行委員長
会がスタートして、太朗さんや右京さん、登壇者の皆さんがそれぞれ挨拶していると、小池都知事がやや遅れて到着され…けっこう長めに(笑)ご挨拶されました。
とにかくこの会に出席するということ自体が、知事がいかに自転車に力を入れたいと思っているのかの表れであり、話の中でも「東京を自転車天国にします」と発言。これは中々筆者にとってはインプレッシブで…是非、皆がそう言えるようにしていただきたいです。もちろん我々自転車ユーザーにもやるべきことはある、のですが。
また、「東京都がやれば(変われば)、日本も変わる」も耳に残っています。他分野でも都が国に先行して行った政策を国が追随した、ということが多いそうで、東京都がしっかりやれば、確かに日本の自転車政策が良い方向へ加速していけそう、と納得しました。
そしてTVでも報道されたレインボーブリッジを渡るという臨海地区のイベントに加えて、多摩地区でも来年度にイベントを開催すると発表されました。
その後、知事が退席され、東京都の自転車状況概要について都庁内の担当部局ごとの取り組みが太朗さん、森村都議から説明されました。
▽*自転車推進計画 (都庁 都市整備局担当)
▽自転車走行空間整備(建設局担当)
▽交通安全 (生活文化スポーツ局担当)
▽新規サイクルイベント (生活文化スポーツ局担当)
生活文化スポーツ局のところでは、臨海地区のイベントのコース図なども具体的に示され、イベント実行委員長の右京さんからも解説していただき、特に会場の注目を集めていました。
細かい内容は下記、各メディアの記事をご参照いただくとして、登壇者の皆さんが強調されていたのは、都民が「自転車っていいね」と実感してもらうことが重要だと。つまり自転車がアブナイ、とか邪魔だとか、ではなく、「安全で、便利で、楽しい、健康にもよい、環境にもよい」という自転車のメリットを実感できる都民をいかに増やしていくか、が都の自転車施策を推進させるエネルギー源となるのだとか。そういう意味でも今度の臨海地区のイベントは多くの都民の皆さんと盛り上げていきたい…まずは楽しいことから、ということですね。
そして、グッチャリが1年前から取り組み始めた「東京自転車リスクMAP」の紹介の時間もいただけました。理事がそれぞれで考えて集めた問題箇所情報にプラスして、先日5月5日のサイクルドリームフェスタの出展テントで一般の皆さんから集めた、気になる交差点や道路についてもサンプルが集まっており、その一端をご紹介しました。今後、どう皆さんからさらに問題箇所を集め、どう皆さんへ共有し、この情報を活用していくかを、真剣に迅速に検討しなければ、と痛感しました。このMAPが自転車天国のお役に立てるように頑張らないと、です。
会が終わってから、とある自転車界の重鎮から会が有意義だったとお褒めをいただきつつ、「最低でも年に1度。いや、もっと頻繁にこういう会をやってよ」とご要望をいただきました。もちろん、太朗さんとグッチャリでは、こうした会を今後も開催していきたいね、と話しております。次回はまたいつ開催できるか未定ですが、また必要なタイミングで開催をお知らせできたらと思っています。
東京都が自転車天国と呼べるようになったらこういう会は必要なくなる、のかな…もしそうなるとチョットさびしいですね? 笑
一般社団法人グッド・チャリズム宣言プロジェクト 代表理事 韓祐志
※メディア掲載記事一覧(あいうえお順)
サイクルスポーツ
https://www.cyclesports.jp/news/others/70776/
産経Biz
https://www.sankeibiz.jp/article/20220601-L65OJ77U3VDKNKMLNSMSJWJJ2Y/
バイシクルクラブ
FRAME
https://jitensha-hoken.jp/blog/2022/06/tokyo-bicycle-policy-study-group/