2016年6月5日(日)午前11時前。内幸町付近の日比谷通りは色とりどりのウェアの自転車選手で埋め尽くされ、沿道では駆けつけた多くのファンが写真を撮ったり声援を送ったりしていた。
日本最大級のステージレース「TOJ(ツアー・オブ・ジャパン)」の最終日、東京ステージは日比谷のビジネス街のど真ん中からスタートするという、日本で行われる自転車ロードレースの中でも最も華やかで注目されるシーンの1つと言える。例年、そのスタートライン最前列に数名の選手ではないサイクリストが陣取り、スタートのピストルとともに2〜3kmの距離を、選手を先導するように前を走ることになっている。
今年のこの「パレード走行」には、自転車に関係の深い国会議員や、日本駐在の外国人ゲスト、警視庁の自転車部隊BEEMS、そして一般のサイクリスト代表の数名が参加した。グッド・チャリズム宣言プロジェクトは、3年前より一般サイクリスト代表としてのパレードスタートの参加枠1名分をTOJ主催の日本自転車普及協会からいただいている。一昨年は昔からグッチャリ活動に積極的に参加してくれている、キャスターでトライアスリートの山田玲奈さん、昨年はグッチャリが共催する被災地応援大会「ツール・ド・三陸」でホストライダーを務め「坂バカ女子」でおなじみの日向涼子さんという、美女ライダー2名をグッチャリから送り込んでいた。しかし今年は趣向を変えて(?)代表理事が走ることになった。他には説明不要、「弱虫ペダル」の渡辺航先生があの総北高校のジャージで、またFacebookで13,800人余りの会員数を誇る「大人の自転車部」の部長、モータージャーナリストの河口まなぶさんが参加し、パレードスタートを盛り上げた。
「プロ選手達を従え、誰もいない日比谷通りを先頭切って走る快感」「振り向くと、カラフルな選手達のヘルメットの群れが迫ってくる」「来年また枠をいただけるのであれば、この感激を他のグッチャリのメンバーにも味わってもらいたい」
以上が代表理事の感想。
パレードスタートの後は、そのまま大井埠頭のゴール会場まで渡辺先生と一緒に走って、「サイン会」のテントまでお送りするお役目も無事に果たした。グッチャリの他のメンバーもボランティアスタッフとして大会に参加し、TOJ東京ステージに裏方としてもサポートする役割を務めた。