不定期で理事のつぶやきを発信しています。
理事の黒木です。
片山右京グッチャリ・プロジェクトリーダーが五輪自転車競技のスポーツマネージャーに就任し、誰もが経験したことがないこの4都県にまたがる大規模な自転車ロードレースを成功させるために、2019年7月のテストイベント準備段階からグッチャリが核となって自転車のことをよく知る皆さんにボランティア参加を呼びかけ、多くの人が集まってくれました。
そして、コロナ禍による1年の五輪開催延期期間を経て、練習走行、競技準備段階からレース本番まで、テストイベントを経験した多くの仲間がボランティア・リーダーとしてスタート会場である「武蔵野の森公園」とゴール会場である「富士スピードウエイ」それぞれに分かれ、選手誘導、チームカーや審判車、バイクなどの車両誘導、備品管理、協会など関係者への対応、選手やチーム関係者のサポートなど、レースやコースに直接関わらない裏方も含め、それぞれの持ち場で個性と能力を発揮しました。
もちろん、知った顔以外にも、それ以外から参加の自転車好き、たまたま自転車ロード競技に割り振られた一般のボランティア、富士スピードウエイの地元静岡県から参加の方、また各所でマーシャル(コース管理員)として活動の方、各自治体採用のボランティア、組織委やイベント会社スタッフ、各都県の自転車競技連盟派遣の方、一人一人それぞれの活躍があったことは言うまでもありません。
開会式翌日の7月24日(土)に男子ロードレース、続く25日(日)に女子ロードレースが開催され、パレードランでの大國魂神社や多摩地区の住宅街、神奈川県、山梨県、静岡県の風景が国際映像で全世界に配信され、コースの美しさや厳しさ、レース内容の面白さも相まって海外でも話題のレースとなったようです。
この機会に自転車競技に興味を持ってくださった方も多かったのではないでしょうか。
28日(水)には富士スピードウエイ周辺で男女タイムトライアルが開催され、ロードレースでは武蔵野の森公園で活躍していた仲間たちが富士スピードウエイに合流、さらに強力なボランティアチームが出来上がりました。
いずれもレースでは大きな事故やトラブルもなく、ゴール後のコース上からミックスゾーン(取材エリア)への選手誘導、メダルシャペロンと呼ばれる各メダリストを滞りなく表彰式に促す役割にもグッチャリメンバー数名が関わり、それぞれの競技の表彰式まで滞りなく終了することが出来ました。
目の前にメダリストがいる!
二度と出来ない幸せな経験だったかと思います。
余談ですが、黒木のまわりの一般ボランティアの皆さんは、「自転車を好きになりました!」「パラリンピックは予定していなかったけどシフト入れます!」などと言い残して帰って行きました。
誰も経験したことがない五輪のロードレース。
表に見えない部分では混乱があるのは当たり前。
自然とボランティア一人一人が自発的に問題意識をもって取り組み、協力し合って改善し、レースを支えたのはさすがと言うしかありません。
8月下旬からはパラリンピックでの自転車ロードレース、タイムトライアルが始まります。
こんどはロード担当の全ボランティアが最初から富士スピードウエイに集結します。
皆の力で五輪以上に素晴らしいレースを作り上げてくれることは間違いないと信じています。
※会場の競技ボランティアは全員PCR検査を受けて活動しています
理事:黒木尊行