梅雨の合間の快晴、と言うか夏の日射しが容赦なく照りつける中、彩湖北側のトイレの向かい側の草地「こもれび広場」で、9時半から「グッチャリ青空ミーティング」が久々に開催された。

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議題は、端的に言うと、彩湖の走り方。彩湖はロードバイクの練習の場として好適地であり、多くのサイクリスト達が走っている。しかしながら、練習で乗るという事は当然速度が高く、自転車同士の事故が起きたり、管理者(彩湖は国交省荒川上流河川事務所)に寄せられる、自転車以外の利用者からの苦情が増えてきている状況だと聞き、サイクリストが集まって、安全で他の利用者にも理解を得られるような乗り方を皆で考えてみよう、と彩湖で練習会などをしているショップの1つ「Y’sロード」さんと相談して、現地で青空会議を行うことになったのだ。また、同じく彩湖や荒川の自転車マナーに問題意識を持つ1サイクリストとして「さいたま市自転車まちづくり推進課」の皆さんにも参加していただいた。集まった人数はのべ最大で103名となり、サイクリスト達の関心の高さがうかがえた。
2P1010258詳しくは議事録スタイルでまとめたので以下を読んでいただきたいのだが、いろいろな意見が聞けてとても有意義な会となった。我々は荒川の河口から広く河川敷道路の自転車マナーを呼びかける活動をしているが、とくに彩湖においてはこの会議一回で終わらせること無く、継続的にクローズアップしたカタチでもこの問題を考え、活動をしていこうと考えている。
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<議事録>

グッチャリ青空ミーティング 〜彩湖の利用マナーを考える〜

2015年7月12日(日)

◎主催:一般社団法人グッド・チャリズム宣言プロジェクト
後援:Y’sRoad

◎    荒川彩湖公園 こもれび広場にて

◎    ディスカッションパネリスト

ファシリテーター:韓祐志(グッド・チャリズム宣言プロジェクト代表理事)

パネリスト:Y’s Road志木店 副店長 野澤伸吾

パネリスト:ワイインターナショナル(Y’s Road)宣伝部長 松坂佳彦

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9:30 開始

最初に、「あらかわろう」「グッチャリマナーチラシ・荒川編」チラシ、を2種配布。

スタート時、約60名(途中最大のべ103名)

松坂:この会の趣旨を説明。彩湖でY’s Roadが開催しているサンデーライドで事故。

荒川でマナー活動しているグッチャリさんに相談し、マナー集会を開くことに賛同し、
後援することにした。

韓: グッチャリの活動紹介

グッチャリの活動をチラシとともに紹介。

荒川では、ほぼ月2回のペースで活動。

下流〜上流までマナーチラシを配布しながらサイクリング。

環境団体の荒川クリーンエイドフォーラムとゴミ拾いサイクリング。

NHK—Eテレでのドキュメンタリー番組の題材になる。

北区志茂町会と親睦の芋煮会開催。

国交省、警察署、区役所との合同チラシ配布過去3回実施

千住警察署から感謝状。

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野澤:サンデーライドは毎週日曜 志木店 大宮店のお客さんを中心に開催

事故を起こしてしまい、危機感を感じている。

朝練会は始めて10年になる。

彩湖の道は、サイクリングロード、サイクリスト目線で作られていると感じている。

作ってくれたひとの気持ちを大事にしたいと思っている。

サンデーライド開始当初は、カマキリ公園を含めた内周を走ってた。

5年くらいまえ、堤防側道路ができて以降、堤防側の道路しか、練習では使っていない。練習をしてもよいことは、国交省にも確認済み。   他のショップチームも、そこしか走ってない者が多い。

参加人数が増えると脚力差が出るため、足のある人、そうでもない人、など階級分けを始めた。その中でも本当の競技志向の人は彩湖に来   るなと言ってある。(もっと郊外の公道で練習するように言っている)

10年目にして、第三者を巻き込む事故を発生し、サンデーライドは中止中。

事故を目の前で見た。

土手下の道路で、スプリント練習を始めてしまっていた。とても楽しかった。

が、その中で経験の少ない人が、横を走っていた人に接触してしまった。

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韓 : 荒川上流河川事務所からの情報を報告。

※昨年度寄せられた苦情等

■歩行者等(ランナー含む)からの苦情

(苦情の種類:個人の自転車利用者に向けてのもの、自転車競技大会に向けてのもの)

・スピードの出し過ぎに関するもの

・スピードの出し過ぎによる歩行者への危険性に関するもの

・自転車のマナーの悪さに関するもの

■自転車利用者からの苦情

・路面について

・歩行者のマナーも悪い

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ネガティヴトーク(批判・苦情トーク)

・夕方散歩してると、薄暮のなか、電気つけないではしっている10名くらいのグループ、けっこういる。

・カマキリ公園のところは必ずスローダウン。小さい子が遊んでいる。

(公園以外、野球場なども含め)子どもを見たらスローダウンしよう。

・カマキリ公園で、スピード落とさない人は(人として)ダメ!!

・坂で、スケートボードやってる人、予測のつかない動きをする人が多い。インラインスケート、スキーも。ランナーよりも速い。今後事故が起 きないか心配。

・上記の人達はパイロンを立てて占領していることもあり、こちら側だけが気をつけても限界がある。

・川側の土手の上で犬の散歩をしていたら「そこは犬の散歩をするところじゃない!」と(自転車の人に)怒鳴られたことがある。

・ママチャリの人危ない。逆走、ふらつき

・彩湖は、ルールではないが、反時計周りが大半で、時計周りをしている人は滅多に見かけない。

・スポーツサイクルに乗ってる人は、守ってる守ってないはともかくとして、ルールは知っている。歩行者にも、ルールを知って欲しい

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・自転車で落車はつきものだが、歩行者はとにかく保護することが重要

・自転車は車両、でも、彩湖のような歩行者と同じ道路を走ってる。時速30、40kmで走ったら、原付やオートバイと同じ。彩湖の中を、クルマ やオートバイが走ってたらどう?それぐらい危険な乗り物をここで走らせていることを自覚して欲しい。

・欧州では道の区分がはっきりしていて、自転車道を歩いていると怒られる。日本は曖昧。

・主にもっと上流のほうを走っている。彩湖は人も自転車も多く走りにくい。

・Y’sの練習会は保険に入っていることを確認し、自己責任のサインをもらい、注意事項の説明をしてやっている。今回の事故は保険に入っていた が、加害者、被害者が無保険ということもあり、大変な事に。公園利用者の保険加入はすすめるべき。

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・ 彩湖のイベントで坂を上っているときに遅すぎて追突された。(女性)

・彩湖西側、土手下のみちを並走して走る人が多い

・サンデーライド、自転車保険の有無と、免責の誓約書書かせている。加害者、被害者が保険入ってなかったらたいへんなことになる

・同じウェアのグループが群れているのを見て、むかついた。これは本能。歩行者、少数のサイクリストは、多人数のグループに不快感を感じる はず。(→自分が団体の時にどう振る舞うべきかのヒント)

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韓より、浦和リトルリーグ(少年野球)からのヒアリング。

<サイクリストのイメージ>スピードを落とさない/自転車中心のサイクリングロードだと思って、上から目線。

<よくある事象:怒鳴る>ファウルボールを取りに行った子供に→危ないとか、じゃま、どけ!とか/すれ違う車に向かって→モタモタすんな、とか、道をあけろ!とか/ファウルボールがバウンドしてサイクリストのアゴに当たってしまい、当てた子供の親の電話番号を教えろ!と/練習試合を見に来たお母さんやチームの子の父兄と接触→怒鳴られる/

<少年野球側の反省>スピードを出させないために、道路に沢山の水をまいたことも/注意はしていても、ファウルボールを取りに右左を見ずに子供が道へ飛び出したり/父兄が道に横になり広がって歩いたり。

<良い話>パンクして困っていたサイクリストに声をかけたら、(肩肘インナーマッスルトレーニング用に)自転車チューブをもらった。

<まとめ>サイクリストがスピードを落として走れば、ほとんどのトラブルはなくせる。

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ポジティブトーク(建設的トーク)

・自転車は音がしない。声がけすれば怒鳴られないと思う。大声で後ろから挨拶すると驚かれる。声の大きさは、 気を使っている

・練習時は息が上がっているので挨拶しても大声になってしまい驚かせているのかもしれない。

・挨拶するのは間違いなく意味があると思う

・練習時にいつも会う人がいる。驚かさないように遠くから挨拶していたらそのうち応えてくれるようになったが、それに 3年かかった。

・練習会 (他のショップなど) 同士では気心はしれている(挨拶については多数意見あり)

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・速度=危険ではない。安全は乗り方に依存する。抜かすときに声をかけるとか、スピードを落とすとか、思いやり、気づきとかが必要

・「彩湖で速く走ると危ないから公園から出る」では、いつまで経っても公園内に危ない乗り方しかできない人が残る。

・ サイクリストは、謙虚さが足りない。マリンスポーツでは、速い人、大きい人(船)は、譲る。ウインドは大きくて場所を取り、スピードも出 て危険。歴史が長いマリンスポーツではウインドサーフィンはサーファーを守るのが常識。歩行者も問題という意見もあったが、それは違うと 思う。ロードバイクは危ないときは止まるくらいの謙虚さが大事だと思う。(発言者は彩湖で、ウインドサーフィンを楽しむ人・サイクリストで もある)

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韓の質問に答えて…

<彩湖、ウインドサーフィン事情>

使わせてもらえなくなる危機があった

月1度の清掃活動を実施、緑地公社の腕章を預かりBBQ禁止の指導などもしている。

彩湖の湖面を使わせてもらっているという意識改革が進んでいる。

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・さいたま市自転車まちづくり推進課

3名で参加。昨年4月に発足。遅い自転車の立場から…自転車無言で抜かれるの怖い。ベルを鳴らしてもらうのが良くないなら、クマよけ鈴でも よいかもしれない。

サイクリスト同士、挨拶するのが良いと思う。スピードが違うと返ってこない。

・マナーアップ、スキルアップ、スピードアップ、3つのアップが重要と考える。

マナーアップ/ゴミ拾いの話に共感した。Y’sロードで、北側のゴミ拾いができれば

スキルアップ/オートバイよりも、自転車は難しくスキルが必要。技術はスピードに勝る。

AEDの講習とか、スポーツやっている人向けの講習もショップにやって欲しい。

スピードアップ/世界的レースに日本人出てない、つまりすそ野が広がってない。日本では選手が育つ場がない。スピードアップできる専用の 場所が欲しい。

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・ウインドサーフィンを運ぶ人、積み卸ししてる人、邪魔だと思っていた。エリート意識もってる?やな感じがしていて、近所の評判も悪かっ  た。月1回の清掃は好評。清掃活動をきっかけに意識が変わってきたと感じている。自転車も同じような活動をやって姿勢を見せるのは良いと 思う。

・自転車は子どものときから乗れるので習わないで大人になる。自転車のショップなどできちんとルールを教えてはどうか。

・皆さんも通勤時のママチャリや歩行者のときに、つい赤信号で渡ったりしていないか。ロードバイクだけの特有の問題ではないと思う。

・平日早朝に高速練習しているグループがいるが、見事に主催者がコントロールしている。お店どうしの横のつながりで安全策の共有があっても 良いのでは。

→SNSでの集まりなど任意のグループの場合、責任者が明確でない問題あり。

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挙手アンケート

今後、彩湖でのマナーについてどうしたら良いか。

・  河川管理者とともにきちんとした「ルール」を決めて皆で守るようにする。 3名

・  「ルール」ではなく「利用ガイドライン(指針・指標)」的なものを自主的に考えて、サイクリストや他の利用者にアピール活動を続ける 26名

・  練習チームごとの「自主ルール」を作って、それぞれで共有しあう 8名

・  ショップとチーム同士で「自主ルール」を共有する 24名

・  サイクリストも謙虚であるべき 32名

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記入アンケート、記念撮影をして解散。(11:15くらい)

<議事録終わり>
※写真掲載に問題がある場合はtalkto@good-carism.comまでご一報お願いします。速やかに削除いたします。

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