西日本鉄道(西鉄)は10月23日、自転車をそのまま電車内に持ち込める「サイクルトレイン」の実証実験を天神大牟田線で開始しました。TVニュースで知った私(高橋)は当日早速体験してきました。

実証実験期間は10月23日から12月12日までの土曜日・日祝日10:00〜16:00に発車する西鉄~大牟田間の特急が対象で運賃以外の料金は不要となっています。

西鉄は、今回の実証実験について、以下のようにリリースしています。

近年自転車は、コロナ禍で密を避ける移動手段としての利用だけなく、地球環境にやさしい気軽なアウト ドアレクリエーションとしても注目され人気を集めています。また、自治体によるサイクルツーリズムの推進 や鉄道会社による「サイクルトレイン」の導入など観光促進に自転車を活用する動きが活発化しておりま す。福岡県もサイクルイベントの企画やコース整備などを行っており、自転車へのニーズは今後益々増 大するものと思われます。この度、西鉄天神大牟田線に「サイクルトレイン」を導入することで、福岡県の サイクルツーリズム促進の一助となることを図るとともに、新型コロナウイルスの影響により落ち込んでいる 観光需要を喚起させ、沿線地域の新たな賑わい創出への貢献を目指します

西鉄ニュースリリース2021.10.7)

10月23日10:00天神発の特急に乗るため自走で天神駅にむかいます。天神駅改札は2階にあるため自転車を構内で持ち歩くことになりますが、普段輪行慣れしている私も人が行きかうコンコースで自転車を押すことは何かとても背徳感を感じます。駅窓口では駅員さんにリーフレットと自転車固定のためのベルトを渡されます。

しばらくして今回の企画に参加のサイクリストが少しづつ集まりだしました。皆さん初めての経験に少し興奮と緊張気味です。

発車10分前に駅員さんから改札を通ってホームに移動するよう指示を受けます。ほかの乗降客の視線を浴びながら改札を通過、解放される先頭車両到着位置にはマスコミが待ち構えておりインタビュー攻勢にあいます。私も今回の企画に対する期待や自転車に乗ることのメリットを話させていただきました。

そうこうしているうちに電車が到着、車両に乗り込みます、車両には一般客も乗車するため他の乗客の服を汚さない様気を使います。渡されたベルトを用い車内に自転車を固定。とりあえずの固定ですから完璧とは言えませんがこんなものでしょう。

目的地西鉄久留米駅までは35分の乗車、途中数駅に停車します、知らずに乗り込んできた乗客は一様に驚きと不審そうなまた少し迷惑そうな顔をします。知らなければごく自然の反応ですね。

西鉄久留米駅でもホームからエレベーターを用い改札を出場。

この後はお楽しみのサイクリング開始、追い風にのり佐賀平野、柳川水郷あたりを快適にサイクリング(この部はまた後日報告いたします)、約60km走行後、目的地西鉄柳川駅に到着、ここでもベルトを受け取り上り15:06発特急にて自宅最寄り駅の薬院駅にて下車し自走で帰宅しました。

実証実験のため今後はどうなるかはわかりませんが、サイクリスト目線で語れば「輪行袋に入れずに車内持ち込みできる仕組みは、有意義でサイクリングの可能性を広げる」といえます。しかし一般目線で言えば「共存のための車内設備、改札からホームへのアプローチなど対策・改良は必要」といえるでしょう。

とは言え、とりあえず体験しておくかぐらいで利用したサイクルトレインとても楽しかったので12月12日の期間終了までに時間が許すかぎり何度も利用しようと思っている私がいます。

 最後に今回のライドでご一緒いただきました【FUKUOKA FUN RIDE】メンバーのKGeorgeさん・かつたろうさん、ありがとうございました。

 

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