今年の荒川マナーアップキャンペーンは第一弾が川口市で、第二弾は笹目橋下で実施。そして 12月の第1週は、多くのサイクリストにとっても、荒川の流れにとっても大きな通過点になっている岩淵水門にて行われた。この近くにはこのマナーアップ活動の主催者である国土交通省荒川下流河川事務所があり、そして、グッドチャリズム宣言プロジェクト(以下グッチャリ)が荒川河川敷道路で最初のマナーアップ活動を行った場所=いわゆるホームグラウンドにあたるため一層の力が入る。
当日の天気は薄雲が出る程度の曇りであったが、この冬一番の冷え込みということで、サイクリストの出足を心配していた。しかし、そこは岩淵水門、次から次へサイクリストが通る。また、岩淵水門が風よけになるため比較的暖かく、活動はスムースに進めることができた。

活動を始めて感じたことは、我々の声掛けに対して無視して通り過ぎるサイクリストが、ここ岩淵水門ではかなり少なかったということ。やはりこの場所で活動を繰り返してきたことが功を奏しているのではないかと思った。上流方面、下流方面ともスピードを落とすポイントとあってより声掛けがしやすく、そのような結果につながったのではないかと考えている。

マナーアップをお願いしたいのはロードバイクだけではありません

これまでのレポートでも触れていますが、今年の荒川河川敷利用ルールの改訂で、マナー項目「自転車は徐行」が、「人のいるところでは徐行」というより具体的な言い方に変わったことを強く訴求した。
今回、上流方面へ向かわれた方の中で多かったのは「秋ヶ瀬のバイクロアへこれから行く」という方。岩淵水門から17㎞程度ということでちょうどいい通過点なのだろう。中でも最初に立ち止まっていただいた方は、キャンプ道具を満載していてまさにバイクロアのコアファン!といった姿。自転車生活を楽しんでいらっしゃるご様子。マナーに関しても完璧で、お礼をする際に常にスマイル!ということでスマイル手袋を見せていただいた。マナーにスマイル、まさに必需品だ。

今回の活動で受け取っていただいたチラシは190枚。この季節としてはいつもより多かった印象だった。やはりマナーアップ活動のスタートの地であるというということを再認識した。止まってくれたサイクリストの皆様、配布にご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

外国人の方も多かったです

さて、余談だが、今回チラシ配りを終えた後、多くの方が向かう「秋ヶ瀬バイクロア」を見に行った。天気も良く、また入場料無料ということで多くのサイクリストが集まっていた。見回して思ったのだが、ファミリーやカップルで自転車ライフを楽しんでいる人が多かった。グッチャリはどうしてもイベントでの活動をする際にロードレースの比重が多かったのだが、こうしてアーバンスポーツ系、シクロクロス系、キャンプ系のファンが集まる場にも顔を出すことも必要だと感じた。

また、その帰りに立ち寄ったサンエスの自転車カフェ「KURU」では、秋ヶ瀬バイクロアへ出店していることもあり、バイクロア帰りのサイクリストも多かった。そこでグッチャリの活動についてお話しさせていただいたが認識されていないことが判明。チラシ設置いただいたので「KURU」にお寄りの際は掲示板をご覧あれ。

サンエスの自転車カフェ「KURU」の掲示板

事故が多いのは下流なので下流部分でのマナーアップが急務だが、上流部分にもサイクリストが多い。こういうサイクリストが集まるところでの地道な啓蒙活動も必要だと感じた。

今後の予定は12/10に戸田橋上流で実施する予定。ご興味ある方はご連絡ぜひ。ご一緒しましょう。